Mаrindreаm ~まりんどりーむ~

オリキャラ記事掲載予定。

秘密は隠し通せないっ!1話「一発目から趣味全開っ!」

 部屋のパソコンを開き、趣味であるギャルゲを私はプレイしていた。

タイトルは「一緒にデレデレしよっ?」というもの。

ネーミングからするとドロドロした恋愛感が漂ってくる。

イラストが可愛くて私は結構気に入っている。

ちなみに、登録してある名前は「雅也」

勿論主人公は男の設定。

好きな漫画のキャラから名前をとったのだ。

「イベント発生じゃん!何々?デートに誘う相手を選ぼう。

そうだな、クールな椎名ちゃん誘って進展を深めるのいいけどー・・・

ケガした時にわざわざ手当してくれた愛ちゃんも捨てがたいのよね。

じゃ、愛ちゃんにしてみるか。」

自分が選んだ田辺 愛(たなべあい) ちゃんはショートカットが可愛い女の子。

普通にモテそうな容姿をしている。当然か。

愛『よっ、宜しくお願いします。デート楽しみです くすっ』

『デート当日』

行き先は遊園地。スポットとしては定番だ。

「ここで愛ちゃんを振り向かせてみせるんだから!」

私はニヤッと笑みをうかべた。

ギャルゲ経験はそこそこなので自信はある。

愛『わっ、私の好きな所行っていいですか?先輩がよければ・・・』

ここでセリフの選択画面になった。

『いいよ、好きな場所ついてくから。』

『あとで俺の行きたい所にも行っていい?』

『行ってきなよ、疲れたから待ってるわー』

「最後のはないっしょー。デートの意味ないって。女の子の好きな場所についていってあげるのが一番!」

一番上のセリフを選択した。

愛『わぁ ありがとうございます、じゃあメリーゴーランドに乗りたいな』

愛ちゃんはなかなかベタ?のものを選んだ。

まぁ仲良くなるためだもんね。

そのあとは手を繋いだり

一緒にご飯食べたり。ただ一緒に食事するわけではなく

これはあくまでデートなので二人で半分こ、というシチュエーションもあった。

初めてのデートでここまでラブラブできるなんて

さすがゲームの世界。

現実はこんなに甘くないだろう。きっと。。(苦笑

このゲームを恋愛アンチが見たら破壊されるか売られるんだろうな

なんて考えていると、ゲームは終盤へ向かっていた。

『観覧車の中』

愛『今日はとっても楽しかったです!また次も遊びに来たいな 雅也クンと…///』

呼び名が先輩から雅也に変わっていた。

と、ここでまた選択画面。

『ほっぺにキスをする』

『口にキスをする』

「ついにキスシーンまで来たかぁーーー!ここは口と口とで・・・」

このドキドキ感がたまらなかった。

本当に女の子とデートしてるみたいで。

ああ神様、せめてゲームの中では許してくだしゃい…

愛『雅也クン・・/// 好き』

雅也『俺もだよ、愛ちゃん』

「ぐっじょぶ!」

もはや私の顔は変態と化していた。百合とか言わない。

これで、イベントはパーフェクトに違いないはず。

愛『今日は付き合わせっきりで、雅也君の行きたい場所、全然行けなかったですね…ごめんなさい、次は遠慮なんかしなくても大丈夫ですから』

雅也『あ、あぁ。』

『雅也は80ptゲットした』

「えぇ!?100ptじゃないの?!」

満点なら100pt貰えるはずだが、どうやら愛ちゃんに気を遣いすぎてしまったようだ。彼女に心配されてしまった。

ptはプレゼントやグッズを買うときに必要なものなので、なるべく多く欲しかった。

「はああぁ~私としたことが~計算外~

思わぬところでひっかかるんだよね、ギャルゲは。」

ちょっとへこんでいると

 

「日茉莉、クラスの澤田さんって子から電話~」

一階から母の声がした。

澤田?すぐに顔が浮かばない。

たしか眼鏡をかけていた気がする。

あまり話したことがなかったものだから眼中に無かった。

ゲームの登場人物ならすぐ覚えるんだけどね~

 

そんな私に彼女が一体何の用だろう。

 

 

・あとがき・

数日前のプロローグからの一話です。

なんとかやっと一話目って感じです。

更新スピードはカメより遅かったり

ある時はうさぎより早い時もまれにあるかもしれません。

不定期な小説ですが、どうぞ次回もお楽しみに。

そうそう、ブログのヘッダー(ブログの先頭にあるトップ絵)変えましたー!

このひみかくのお話より先に生まれた「ドリームスターまいん」

のキャラと、ひみかくのキャラのコラボ描き下ろしです。

スマホや携帯版の表示ではきっと見ることができないと思うので

PC版にぜひ切り替えて、見てみてください。((相変わらずちゃっかり

 

ではでは。